私たちは、丹波篠山市と協力して、飼い主が居ない外猫のTNRのお手伝いをしている猫ボランティアです。

《飼い猫》
ルールを守って飼いましょう。

① 環境。
ネコを飼う住環境が整っている。
栄養のあるゴハンをきちんとあげる。
ワクチン接種や病気になった時、病院に連れて行く。

② 避妊去勢手術。
オス・メス関わらず5~6ヶ月から1歳くらいまでに避妊去勢手術を実施する。(マーキングなども減り、将来病気になるリスクも下がるそうです)

③ 完全室内飼育。
ネコは元々野生動物ではありません。野良猫はお世話をしてくれる人間がいないので、仕方なく外で生活しています。
『縦』の空間があり、温度調節された室内で、美味しいゴハンが有れば、外に出て、ゴハンを横取りされない様、縄張りチェックもしなくていいのです。子猫の頃から完全室内飼育だと、ストレスも無いそうです。
外の世界には交通事故、ネコ同士のケンカ、病気をうつされたり、ヒトに捕まって帰りたいのに帰れないと言う事もたくさんあります。外は危険です。
また、よそのお家に迷惑をかけているかもしれません。

④生涯飼育。
縁あってお家に迎えたネコです。そのネコが寿命を全うするまで、愛情を持ってお世話をしましょう。

⑤ 迷子札。
可能であれば、万が一脱走した時の為に、電話番号のあるねこ用の迷子札を付けましょう。突然の災害など予期しない状況にパニックになり、脱走してしまう事もあります。マイクロチップも有効です。


《野良猫にゴハンをあげる事｡｡｡》

野良猫にゴハンをあげている方はネコが好きで可哀想で見過ごせない方なのだと思います。ゴハンを食べている姿はかわいいです。ネコの為に良い事をして、満足なさると思います。でも…ご存知ですか？ネコの繁殖能力。一度に4〜5匹出産します。そして、年2〜3回発情します。その中で、交通事故や栄養失調、病気、カラスやキツネに食べられたりしても(これも可哀想です)、すごい勢いで増えていきます。
そして、周りの人も迷惑です。ネコの為に良かれとしている行為で、ネコが嫌われ者になります。
無責任な自己満足で、ゴハンだけ与えるのはやめましょう。ネコの為にもなりません。
ゴハンをあげてくださるのなら、『必ず』避妊去勢の手術をしてください。

《ネコを腹立たしく思う事｡｡｡》

大事にしている畑、お庭。せっかく、ふかふかに耕して作物、お花をキレイに植えたのに…掘り返して、ウンチやおしっこ。すごく腹が立ちます！夜中の鳴き声。うるさいです。迷惑です。目の前から消えてほしいと思われる方もいらっしゃるでしょう。
でも…そもそも、ネコは野生ではありません。飼い猫を正しく命を全うするまで飼わなかった人間の無責任で、発生してしまったものです。無責任な人間の行為が問題です。
とは言え、昔はそんなルールもご存知無い方がほとんどでしたので、仕方のない事かもしれません。
しかし、現在は保健所でも、特別な事情がない限り、ネコの引き取りもしていません。また、邪魔だからとよその土地に捨てたり山に子猫を放置なども、法律で禁止されており『犯罪』です。

遺棄は罰金50万円以下、虐待は懲役1年以下または罰金100万円以下の刑罰に値します。

では、これからはどうすれば、ネコ好きさんもネコ迷惑な方も納得いくのでしょうか。

方法は一つ。『TNR』です。
TNRとは…
　TRAP(捕獲する)
　NEUTER(避妊去勢手術する)
　RETURN(元の場所に戻す)
の頭文字です。
野良猫を捕まえて、避妊去勢手術を行い、元の場所に戻し、引き続き餌やりさんには寿命を全うするまでゴハンをあげてもらいます。

『TNR』の具体的な流れ

①  時間を決めて餌付けをする。(扉が閉まらない状態にして、捕獲器の中でエサをやる。捕獲器の中でゴハンを食べても大丈夫と思わせる練習)
②  助成金を受ける場合は申請をする。
③  手術をしてもらう病院に予約をする。
④  手術予定日の前日、朝ゴハンはあげない。
⑤  手術予定日の前日の夕方、捕獲器を閉まる様にセットをし、ねこが捕獲できたら完了。
⑥  素早く、捕獲器に布を被せてねこを落ち着かせる。
⑦  翌朝、病院に搬送、手術。夕方に帰宅できるので、1泊そのまま安静にさせる。
⑧  翌朝、リターンする。

と言う流れになります。その都度細かい注意点なども有りますが、ご相談頂きましたらアドバイスもさせて頂きます。

この様に、一旦は元の場所に戻さなければならないので、目に見えて、野良猫が居なくなる事は無いかもしれません。
お世話なんかしなくていいんじゃないの？ゴハンあげない方がいいんじゃないの？と思われる方もいらっしゃるかと思います。
でも、ネコは野良に生まれたくて生まれたワケではなく、元々は…と思うと、人間としての贖罪の気持ちもあります。きちんと勉強すれば、子どもさん達の命の勉強にも役立つのではないかと思います。

また現実問題として、ゴハンをあげなくなると、エサを求めて、嫌いな人にとってもっと迷惑な行動をとる可能性が高くなります。

また、こっそりとよその場所にやってしまえば…と思われるかもしれませんが、せっかく手術をした、そのネコが居なくなると、手術をしていない、新しいネコがやって来ます。手術をしたネコにゴハンをあげ続けると、ナワバリ意識が強い為、新しい手術をしていないネコはほぼやって来ません。

この様に『今より増えない事』を続け、何年かかけて、徐々に減らしていく。今はこの方法しかありません。だったら、早く行動を起こしませんか？
今、迷ってる間にまた、子猫が生まれて来てしまいます。

丹波篠山市では助成金制度があります。

『地域猫活動推進事業補助金』

　　メス(野良猫)　上限　8000円
　　オス(野良猫)　上限　4000円

申請には講習会受講など条件があります。詳しくは、市役所にお問い合わせください。

また、手術をする病院も避妊去勢手術の専門の病院、スペイクリニックというものが有り、一般の診察治療を行う動物病院より費用も抑えられます。

ネコを腹立たしく思う方もネコにゴハンをあげている方も、今できる事はTNRしかないのではないでしょうか。

TNRサポートささやまは、野良猫問題をなんとかしたい！と思っていらっしゃる方のサポートをさせて頂きます。
ネコに関して気になる事があれば、一度ご相談頂ければと思います。お手伝いさせて頂きます。

TNRサポートささやま
090-3031-6345

※子猫などの引取り保護はしておりません。